ネット賃貸物件を写真から読み解く

最近は、スマートフォンやタブレット端末が普及したために、多くの物件がインターネットで掲載され、たくさんの写真が載せられるようになり、周囲の状況も写真による地図サービスなどで確認できるようになり、物件探しもとても便利になりました。

こうした情報がたくさん集められることにより、不動産会社には、ネットで充分に検討したから現地見学とかはしなくていい、と直接に契約をしようとやって来るお客さんもだいぶ増えたようです。

しかしながら、このネットでの写真などの情報は鵜呑みにしてしまうのは考えものであると言わざるをえません。

フィルムカメラの時代であれば、物件の写真を撮るのにもコストがかかるために、おいそれと取り直しはできませんでしたが、デジタルカメラが当たり前になった現在であれば、最もよく見える一枚に到達するために、いくらでも写真を撮りためたり取り直したりすることは簡単なのです。

不動産会社の多くはお互いに物件を紹介しあいながら、自社で持っている案件に顧客を結びつけることで、クライアントである大家さんや不動産主などの依頼をこなしていくことを仕事としているために、引きの強い写真や、情報などを全面に押し出していくのかがその常套手段となっているからです。

外観などの写真はよく日が当たる時間帯に撮るのは、当たり前の工夫になりますが、暗くなりがちな室内写真では、カメラ用のライトを持ち込んで光の量を増やしてより見栄えがするようにするなど、様々な努力が行われているのです。

もっともポピュラーなものは、広角レンズなどを利用し、また画角などをしっかりと設定することで、狭い間取りを広く見せるという手法です。

このことから、写真に撮られている部分は、その物件においてもっとも良く見える部分をもっともよく見える状態で撮影されているものであると考えていいでしょう。

こうしたことから、ネットでの検索を鵜呑みにして物件を見ずに契約をしようとすることは、非常に危険であると考えたほうがいいでしょう。

現代はインターネットの普及により、オンラインで物件を見る人たちが多いため、例えばスマートフォンなどの小さな画面では画像が精彩見えるために見栄えが良く感じられ、また、パソコンなどで見ている場合には、ディスプレイの発光により、さらに印象が良く見えることになります。

こうした部分の差し引いて、物件の写真を見ていく必要があります。

このように、物件の紹介写真には様々な工夫がされているものですが、中には画像が極端に少ない物件などもある場合があります。

こうした物件のほとんどは、写真を撮ることによってより印象が悪くなる可能性があったり、飲食店やパチンコ屋などの上階になっている立地であったりと、様々な事情があって長らく借り手がつかず、いわゆる捨て物件となっていることも考えられますので、不動産会社によく確認することをお勧めします。