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【マネの哲学】模倣することの意味とは

何かの目的に対して進んでいる場合には、往々にしてどうしても乗り越えることが難しい壁に突き当たることもあります。
解決できないトラブルなどで窮地に立たされたり、判断に迷う困難な状況に出くわしたり、自分の実力ではどうにもならない苦境に陥ることもあるでしょう。
こうした場合は、過去の先人たちの言葉や行動を見習うことで、状況を打破するきっかけになることが多くあり、自分の考えではないものを取り入れることによって、狭まっている視野や思考を広げることができるようになります。

こうした方法の一つに、自分のあこがれる人物を分析し、その行動などを模倣していく手法があります。
模倣をし、自分の行動パターンにはない新しいパターンを取り入れることで、打開策を探ることができます。
こうした模倣をする場合には、まずは自分のあこがれる人や目指している人を指針にすることが大切です。
あまりにも自分とはかけ離れている人物では、その行動を選択肢にいれにくくなりますし、模倣をすることも難しくなります。

まずは身近の先輩や、上司、先生、親戚縁者などから選んでみて、その人たちの行動や発言、マネしたい部分やあこがれるところ、そして混ぜその人を選んだのかを考えて、分析を行っていき、もし実際に観察できる身近な人物であれば、口調や素振り、言葉の使い方、スタイルなどを徹底的に習得していくといいでしょう。

また、模倣をする人物は一人でなくても大丈夫です。思考の多様性を上げる目的に模倣を行っているので、こうした観察はできれば多人数を行っていたほうが、いろいろな局面に対して役立てることができます。
ただし、観察を行うにはいろいろと労力もかかりますし、身につけるにも時間がかかりますから、ある程度の数を絞るのがいいでしょう。
まずは一人を身に着けて模倣をし、段階的に少しずつ数を増やしていくことで、実際に模倣の効果を得ながら進めていくのが効果的です。

こうして、あこがれの人物の言動や行動などを模倣していくことにより、その人がどういう状況に対して、どのように対処しているのか、どのように乗り越えているのかという感覚が分かるようになります。
ここまでくれば、例えば困難な状況に立たされたケースにおいて、自分自身の対応パターンに加えて、その模倣した人の対応パターンも利用することができるようになるために、二つの思考を使って問題に対処することができるようになるのです。

自分一人の考え方だけの場合には、どの判断をするにも今の状況からしか思考を進めることができませんが、模倣をし、その人に成り代わるようにして考えていくことにより、客観的に問題をとらえたり、例えば、自分では絶対にしない行動ややりにくい行動であっても、別の人間の模倣をすることによって、あっさりと乗り越えていくことも可能になるのです。

こうしたことを繰り返していくことにより、自分に迫った困難や窮地に対しても、多角的に問題をとらえて考えることができるようになるため、乗り越えた経験がまた自分にフィードバックされていき、より状況を解決していく力が身につくことになります。

このような模倣を使って状況を解決することについては、自分の実力ではない、また、盗んだというような心理が働くこともあるでしょう。
しかしながら、例えば絵画の技術などでは、模倣をすることが画力を上げるために必要な基本的なトレーニングとして活用されています。
また、赤ちゃんなどが言葉を覚えたりしていくのも、すべて模倣によるものであり、模倣をすることで状況を打開し、そこから得た経験値を自分のものとしていき、その模倣が経験によって修正されていき、やがては自分の能力になっていくのです。

実際に模倣をしていくために観察を続けると、いろいろなことに気づかされることも多く、困難な状況を突破するための方法論としてだけではなく、順当に進んでいる状況であっても、普段の自分の行動をチェックしたり、新しい技術などを身に着けることができるようになります。

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