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子供に「ありがとう」の言葉を伝える

現代の社会にて人が生きていく場合には、他人と的確なコミュニケーションをとることができるかどうか、ということは、非常に大きな、そして有効的なスキルの一つになります。

特に、SNSなどの普及により、表情が読み取れず言葉のニュアンスでしか物事を伝えることができない方法が、社会形成の一端を担うことになるであろうこれからの社会においては、謝意や礼儀を適切かつ的確に発信していくことが、時に社会的な地位や尊厳を守ることにもつながる場合があるのです。

そうしたものの中でも、特に謝意、「ありがとう」という言葉をいかに自然に適切に使えるかということは、大人でもなかなか難しいものです。

特に子供は、自分の親の行動を見ていますので、まずは親が積極的にありがとうという謝意を使っていくことが大切になります。

また、同じありがとうの一言でも、そのイントネーションや伴う表情、使用する状況などによってさまざまな変化があり、そうしたものも子供たちはつぶさに見ていますので、親が率先してありがとうを使っていくのが効果的です。

また、ありがとうを言うのを見せる以外にも、ありがとうを聞かせることも重要でしょう。

もちろん、この場合の聞かせるは、子供の行動に謝意を示して、ありがとうを言われる立場を体感させることに目的があります。

ありがとうを言われる嬉しさを知っていれば、おのずとありがとうを言うことの大切さやそのタイミングも身についていきます。

こうしたことを続けて行っていくと、やがて子供は親のマネをしてありがとうを自然というようになってきます。

もし子供がありがとうを使って謝意を表すことができたのなら、もしそれが自分に向けられているものであれば、ありがとうを言ってくれた子供に、そのうれしさを伝えましょう。

ありがとうを言ってもらったら、ありがとうを言ってくれてうれしいよ、という気持ちをそのまま伝えればいいのです。

また、自分以外の大人に子供がありがとうを言ってくれた場合には、ありがとうと言えてよかったね、偉かったねと褒めてあげることで、子供は何度もありがとうを言いたくなりますし、繰り返していくことで優しい気持ちや思いやり、そして、もちろん謝意もはぐくんでいくことになります。

こうした心からの謝意を示せるこができるようになれば、大人になっても適切なタイミングでありがとうを言うことができます。

これが逆に、ありがとうを強要されてしまうと、その子供は、適切なタイミングでありがとうを言うことができなくなってしまいます。

ありがとうが謝意ではなく、要求されるために行われるようになります。

そうした行動で生まれるありがとうは、自分勝手にありがとうを言うようになり、ありがとうを言ったんだから何でもいいだろうという思考につながっていったり、また、逆の立場になればありがとうを強要するようになることも考えていくのです。

このように、ありがとうという言葉とその謝意は、それを強要されて覚えたり、また、このタイミングに定期的に発する、というものではなく、文字通りその人が社会の中で生きていくにあたって「有難い」と感じた場合に、自然と発せられるものでなくては、大きな誤解を生んだりすることもあるのです。

まずは、大人たちが手本になり、素直な気持ちで謝意を表す、ありがとうを言い表せるようにしていくことが、子供たちにありがとうの言葉を伝える第一歩なのです。

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